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ポー「アナベル=リー」解説あらすじ

エドガー=アラン=ポー
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始めに

 ポー「アナベル=リー」解説あらすじを書いていきます。

背景知識、語りの構造

ドイツロマン主義の影響

 ポーはドイツロマン主義からの影響が顕著です。具体的にはホフマン、シラー、ゲーテ(『ファウスト』『若きウェルテルの悩み』)などの作品から影響を受けました。

 ポーにはそこから幻想文学作品も多いです。

 また、ゲーテ『若きウェルテルの悩み』など、語り手や視点人物の内的世界の混乱、混沌はシェイクスピアなどより継承する、ロマン主義文学に典型的モチーフですが、ポーも継承します。

 またホフマンは『砂男』で信頼できない語り手を導入し、ポーもこれを得意としました。

ゴシック文学の系譜

 作家ホレス・ウォルポールの『オトラント城奇譚』がゴシック小説の先駆となり、以降はこのジャンルが連綿と継承されました。

 ポーも『アッシャー家の崩壊』など、このジャンルを代表する作品を多く手掛けたほか、本作もゴシック小説や墓地派を思わせる暗いムードが特徴的です。

モデル?

 アナベル=リーのモデルは不明ですが、ポーには「美しい女性の死」というテーマが多いです。

 実生活で、ポーは母親のイライザや養母のフランシス=アランなどの悲痛な死の体験を経験しています。また本作の2年前にはポーの妻ヴァージニアが亡くなっています。

 とはいえ、本作は特定の誰かをモデルにしたとも言い切れず、そのような経験が創作の背景として推測できるばかりです。

物語世界

あらすじ

 この詩の語り手は、アナベル=リーへの愛を綴ります。

 それは何年も前に「海辺の王国」で始まりました。二人はまだ若かったにもかかわらず、互いへの愛は天使でさえ羨むほど激しく燃え上がっていました。そのため、語り手はセラフィムがアナベルの死を引き起こしたと信じています。

 それでもなお、二人の愛は墓を越えて深く根付き、二人の魂は今もなお繋がっていると語り手は信じています。

 毎晩、語り手はアナベル=リーの夢を見て、星空に輝く彼女の瞳を見ます。毎晩、語り手は海辺の墓の中で彼女の傍らに横たわります。

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