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O=ヘンリー「最後の一葉」解説あらすじ

О=ヘンリー
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はじめに

 O=ヘンリー「最後の一葉」解説あらすじを書いていきます。

背景知識、語りの構造

作家性

 O=ヘンリーの作品の多くは、ニューヨークを舞台にします。

 オー・ヘンリーとよく比較されるのがモーパッサン、モームで、いずれもどんでん返しの巧みなプロットの光る短編を特徴とします。モーパッサンの作品も庶民の苦悩を描き、どんでん返しの結末を描きますが、社会批判としての色彩はモーパッサンのほうがモームやオー=ヘンリーよりも強い感じです。

 本作も、そのようなプロットの手腕が光ります。

ボヘミアニズム

 本作はボヘミアニズムを背景とする作品です。

これは、ミルジェール『ボヘミアン生活の憧憬』などに端を発する、芸術家としてのブルジョワ社会の中での自己実現をめぐるあり方です。無名のボヘミアンとして、マージナルなモラトリアムの時期を過ごす青年たちの姿が『ボヘミアン生活の憧憬』などにえがかれています。

 本作はスーとジョンジー、そしてベアマンというボヘミアン画家の肖像を描くドラマです。

 ワシントン=スクエアの西側にある、芸術家が集まる古びたアパートに暮らす画家のジョンジーと同じく画家のスーが主人公です。貧しくもあたたかい生活を送っていた中、ジョンジーは重い肺炎になり、助かる可能性は十に一つと医者に告げられます。絶望したジョンジーは、窓の外に見える煉瓦の壁を這う、枯れかけた蔦の葉を数え、「あの葉がすべて落ちたら、自分も死ぬ」とスーに言います。他方、彼女たちの階下に住む老画家のベアマンは、傑作をいつかものすと嘯くものの、久しく絵筆を握らず、酒を飲んでは他人を嘲笑う自堕落な生活をしていました。ジョンジーが「葉が落ちたら死ぬ」と思い込んでいることを伝え聞いたベアマンは「馬鹿げてる」と罵ります。やがて連日の暴風雨に負けず、残った最後の一葉を見て、ジョンジーは生きる気力を取り戻します。しかし最後の葉はベアマンが嵐の中、煉瓦に絵筆で描いたものでした。ジョンジーは助かるものの、冷たい風雨に打たれ懸命に壁に葉を描いたベアマンは、その2日後に肺炎で亡くなります。真相を悟ったスーは、あの最後の一葉こそ、ベアマンがいつか描いてみせると言い続けていた傑作だと評します。

 ベアマンは、最後に自身の人生をかけて創作にうちこみ、それによって他者を救い、自己実現を果たしたのでした。

物語世界

あらすじ

 ワシントン=スクエアの西側にある、芸術家が集まる古びたアパートに暮らす画家のジョンジーと同じく画家のスー。貧しくもあたたかい生活を送っていた中、ジョンジーは重い肺炎になります。スーは、医者から、ジョンジーは生きる気力を失い、彼女が助かる可能性は十に一つと告げられます。

 絶望したジョンジーは、窓の外に見える煉瓦の壁を這う、枯れかけた蔦の葉を数え、「あの葉がすべて落ちたら、自分も死ぬ」とスーに言います。

 彼女たちの階下に住む老画家のベアマンは、傑作をいつかものすと嘯くものの、久しく絵筆を握らず、酒を飲んでは他人を嘲笑う自堕落な生活をしていました。ジョンジーが「葉が落ちたら死ぬ」と思い込んでいることを伝え聞いたベアマンは「馬鹿げてる」と罵ります。

 その夜、一晩中風雨が吹き荒れ、朝には蔦の葉は最後の一枚になります。その次の夜にも暴風雨が吹きつけるものの、翌朝になっても最後の一枚となった葉が壁にあるのを見て、ジョンジーは生きる気力を取り戻します。

 しかし最後の葉はベアマンが嵐の中、煉瓦に絵筆で描いたものでした。ジョンジーは助かるものの、冷たい風雨に打たれ懸命に壁に葉を描いたベアマンは、その2日後に肺炎で亡くなります。

 真相を悟ったスーは、あの最後の一葉こそ、ベアマンがいつか描いてみせると言い続けていた傑作だと評します。

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