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シェイクスピア『十二夜』解説あらすじ

シェイクスピア
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始めに

 シェイクスピア『十二夜』解説あらすじを書いていきます。

背景知識

典拠

 本作は主にイタリアの作品『リンガンナーティ』の影響があります。この作品はアカデミア・デッリ・イントロナーティによる共作です。

 別の種本の『アポロニアスとシッラ』 はバーナビー・リッチの作品集である Riche his Farewell to Militarie Profession conteining verie pleasaunt discourses fit for a peaceable tyme に収録され、マテオ・バンデッロの物語の翻案です。

十二夜とは

 本作は『夏の夜の夢』にも似て、神秘的、霊的慣習や祝祭を背景にしたドタバタが展開されます。

 タイトルの「十二夜」は、クリスマスの12日後に行われる公現祭の夜の祝宴です。カトリックの祭日でしたが、無礼講がなされるお祭り騒ぎの日になっていました。

 無礼講の祝祭の中で、ジェンダーロールの逆転が起こっています。『お気に召すまま』のロザリンドや『ヴェニスの商人』のポーシャなど、異性装は結構シェイクスピア作品に現れます。

物語世界

あらすじ

 双子の兄妹セバスチャンとヴァイオラの乗った船が嵐に遭い、ヴァイオラはイリリアの海岸に打ち上げられます。

 ヴァイオラは兄を死んだと思い、身を守るため兄そっくりに男装してシザーリオと名乗り、イリリアの公爵であるオーシーノに仕えます。

 オーシーノは伯爵の娘であるオリヴィアに恋をしていたものの、兄の喪に服したいという理由で断られていました。シザーリオを気に入ったオーシーノは、オリヴィアに自分の気持ちを伝えるよう言います。オーシーノに思いを抱いていたヴァイオラですが、命令に従います。オーシーノの想いを拒むオリヴィアですが、使者としてやって来たシザーリオに惹かれます。それに気が付いたヴァイオラは、自分へのオリヴィアの想いを、オーシーノへの自分の想いと重ねます。

 一方、双子の兄セバスチャンは、別の船の船長アントニオに助けられ、彼と共にイリリアに来ています。アントニオはセバスチャンを気に入っていていたものの、オーシーノと因縁がある関係で、セバスチャンと別れて人目に付かないようにしていました。

 オリヴィアにはオーシーノの他にも求婚者がいて、オリヴィアの叔父トービーの遊び仲間のアンドルーもそうでした。アンドルーは、トービーにそそのかされてシザーリオに決闘を申し込みます。シザーリオはやむなく決闘を受けるものの、シザーリオをセバスチャンだと思い込んだアントニオが決闘を止めます。

 警備員に捕まってしまうアントニオですが、ヴァイオラは彼が自分をセバスチャンと呼ぶのを聞いて、兄が生きているのを知ります。

 その頃、イリリア見物をしていたセバスチャンは、オリヴィアと出会います。セバスチャンは美しい姫に求婚されて戸惑うものの、受け入れます。オリヴィアはシザーリオに拒まれてきたこともあり、気が変わらぬうちに結婚式を挙げます。

 その後、オリヴィアと出会ったオーシーノは求婚するものの、断られます。さらには彼女が自分の小姓を夫と呼ぶのを聞いて、オーシーノはシザーリオに激怒します。ヴァイオラはそれを否定するものの、今度はオリヴィアが裏切られたと叫びます。

 口論の最中にセバスチャンが現れ、一同を驚かせます。ヴァイオラとセバスチャンは互いが生き別れになっていた双子とわかります。

 ヴァイオラを男と思って求婚したオリヴィアは恥じ入るものの、オリヴィアもセバスチャンも惹かれ合い、オーシーノはシザーリオが女だと知り、改めて求婚します。

参考文献

・高橋 康也 (編集)『研究社シェイクスピア辞典』

・倉橋健 編『シェイクスピア辞典』

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