始めに
太宰治「津軽」解説あらすじを書いていきます。
リンク
背景知識,語りの構造
等質物語世界の語り手
本作は等質物語世界の語り手、私を設定していて、これは太宰治の分身です。
太宰治は芥川龍之介の影響を受けた、口語的なリズミカルな語りが特徴ですが、本作は地味なテイストです。
紀行文、戦争
本書は「新風土記叢書」の第7編として書かれ、1944年5月12日から6月5日、戦争中の旅行が背景になっています。
本作は戦争協力というほどでもないですが、日本の国土を訪ねるナショナリスティックな叢書シリーズの一作で、地味な語り口も相まって、あまり太宰らしい感じがしないです。
ヒューマニズム
師匠筋の芥川竜之介もアナトール・フランス譲りのヒューマニストでしたが、太宰治もヒューマニズムを特徴とします。
本作も、地元の人間らしい繋がりに満たされる語り手が描かれていきます。
似たような随筆の「富嶽百景」にも重なる、ポジティブな生のメッセージがテーマにあります。
物語世界
あらすじ
私(津島修治)は、故郷・金木町に帰ります。
津軽各地を見て回り、懐かしい人々と再会します。小泊村を訪ね、自らの子守りをしてもらった、越野タケを探し出したのでした。



コメント