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シェイクスピア『じゃじゃ馬ならし』解説あらすじ

シェイクスピア
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始めに

 シェイクスピア『じゃじゃ馬ならし』解説あらすじを書いていきます。

背景知識、語りの構造

中心的な部分の典拠

 本筋の妻馴らしのプロットは、典拠についてはよくわかっていません。

 ジャン・ハロルド・ブルンヴァンがこの芝居の主要な材源は文学作品ではなく、口頭伝承だとしています。じゃじゃ馬ならしのプロットは、口頭伝承に広く見られるものとされます。

その他典拠

 脇筋のビアンカへの求婚の要素についてはアルフレッド・トルマンがルドヴィーコ・アリオストの”I Suppositi”であるとしています。

 そちらではルーセンシオにあたるエロストラートが、バプティスタに相当するダモンの娘で、ビアンカにあたるポリネスタと恋に落ち、求婚のために様々に策略を巡らせるものの最終的にそれが露見して失敗する内容です。

 求婚のために変装して様々に作戦を展開するところなどのプロットは共通ですが、そちらでは主人公は愛する人と結ばれず、本作とは対照的です。

物語世界

あらすじ

 外枠として、クリストファー・スライという名の酔っ払いの物語が描かれます。スライは飲み代を払わずにいて酒場から蹴り出され、外で悪戯好きの領主が通りかかります。この領主は、スライが領主であると思い込ませようと悪戯を仕掛ます。その最中で劇中劇が演じられていきます。

 パドヴァの商人バプティスタ・ミノーラの長女カタリーナ・ミノーラは極端に感情的です。妹を椅子に縛り付けたり、音楽の先生を楽器で殴りつけたりと手がつけられません。

 妹のビアンカ・ミノーラは美しくて大人しい性格で、街の貴族の人気者です。バプティスタはカタリーナが結婚するまではビアンカを結婚させないといいます。ビアンカには何人かの求婚者がいたものの、そのうちの2人が結託し、姉のカタリーナを結婚させてしまおうとします。一方の求婚者グレミオは年を取ってく暗い、もう一方のホルテンシオは若くて元気な男です。

 2人のよそ者ペトルーキオとルーセンシオが街に現れます。ルーセンシオはピサの裕福な商人の息子で、ビアンカに惹かれます。一方ヴェローナの紳士ペトルーキオはお金のことばかりです。

 バプティスタがビアンカには先生が必要だと言うと、2人の求婚者が競って先生を探します。グレミオは、ビアンカを口説こうと知識人を装っていたルーセンシオに行き会います。ホルテンシオは音楽家に変装し、音楽教師としてバプティスタの前に現れます。

 その頃ペトルーキオは、カタリーナの持参金の広大な土地のことを聞かされます。彼はカタリーナを口説き、結婚とその持参金を決めます。

 彼は新妻を馴らそうとします。彼女から睡眠を取り上げ、食事をさせず、美しい服を買い与えてはズタズタにします。ビアンカの結婚式のためにパドヴァへ戻るころまでに、カタリーナを馴し終えて、もはや彼女はペトルーキオに逆らいません。

 ビアンカはルーセンシオと結婚します。ホルテンシオは金持ちの未亡人と結婚します。宴会の間に、ペトルーキオは自分の妻を、かつてと異なり今は従順だと自慢します。ペトルーキオは、それぞれの妻を呼びに召使いを遣って、妻が最も従順にやってきたものが賭け金を取るという賭けを提案します。バプティスタは、賭け金に加えて巨額の持参金を申し出るのでした。

 カタリーナは唯一呼び出しに応じて、ペトルーキオに持参金を勝ち取らせます。やがて他の2人の妻が呼び出され、カタリーナは妻は常に夫に従うべきと語ります。

参考文献

・高橋 康也 (編集)『研究社シェイクスピア辞典』

・倉橋健 編『シェイクスピア辞典』

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